群馬県商工会連合会

支援背景・内容

代表の佐藤氏は、両親が上野村でうどん屋を経営していたことがきっかけで料理人の道を歩みだし、40年の節目を迎えました。
　前橋で現店舗を構えてから16 年、順調に売上を伸ばしてきた折、出身地の上野村の観光産業が危機的状態であることを知った佐藤様。
上野村の活性化のため、自分ができることはないかと考えた結果、元々両親が経営していた上野村うどん屋「藤屋」を復活させたいという気持ちが芽生え、今の店舗をたたんで藤屋を復活させることを決心。上野村商工会に相談をいただきました。同時に商工会連合会にもご相談をいただき、ヒアリングを実施することに。
お話を聞いて感じたのは、「上野村の復興のために自分ができることをしたい」という気持ちが本物であるということ。ですが、順調に行っている今の店舗を閉めて、上野村に完全に拠点を移すことに賛同していいのかと、支援機関の人間としては正直不安もありました。しかし、何度かヒアリングを繰り返すうちに、その熱意は本物であることを実感。それならば、と全力で後押しすることに決めました。
申請すると決まってからは期間もなかった為、支援計画を急ピッチで進めました。具体的な支援内容は、内部環境分析、外部環境分析、SWOT分析、競合店分析、原価計算、収益計画作成等です。藤屋の商品であるうどん同様に「盛りだくさん」の内容でした。
　佐藤様にとって初めての経営計画書の作成でしたので、審査項目について自身の頭でしっかりと考えていただけるよう、とにかく「基本から丁寧に」支援することを心がけました。
その結果、佐藤様の熱意が伝わる素晴らしい計画書が完成。申請し、無事採択という結果を得ることが出来ました。
　採択後は事前着手申請を行い、工事を実施。令和５年６月に無事オープンすることが出来ました。現在は交付決定後の実績報告書の作成支援を実施しています。（R5,12月現在）